入学式の先輩からのアドバイス その2

T.Nくん(ラサール高校卒)九州大学 医学部医学科一年生

昨年度、九州大学医学部医学科に合格しました、ラ・サール高校出身のT.Nです。

まずは、この北九州予備校に入学おめでとうございます。何もめでたくないと思う人が大半かもしれませんが、それは違います。ここ北九州予備校は受験生の可能性を広げ、夢を叶える場所です。微力ではありますが、皆様の夢に近づく一助となり、これから始まる浪人生活が有意義なものとなるための話を今日はさせていただきたいと思います。

初めに、これから浪人することを恥じる必要はありません。浪人生活は決して楽なものではありません。その中で自分は何をしているんだと思う日がくると思います。確かに現役で合格した人たちと比べて、一年大学に入ることが遅れてしまうことにはなります。しかし、長い人生から見れば一年というのは物の数ではないはずです。この一年で皆様は人として深みが増し、人として成長することができます。現役で行っていたら味わうことのできなかったかけがえのないものです。さらに、皆様が来年の春、見事合格を手にしたとき、人生で一番と思える本当の喜びを味わうことができることは間違いありません。そして、私の父も私の受験番号を見つけたとき、本当に喜んでいました。皆様も是非保護者の方々に同じ気持ちを味わわせてあげてください。それが今年一年間苦労をかけてしまう保護者に対する最大の恩返しです。これ以上の恩返しはありません。

次に、自分の行きたいと今考えている大学よりも上のレベルを常に意識して勉強して下さい。ちょうど一年前のこの入学式のとき、私も皆様と同じようにその場所に座っていました。もちろんその時の第一志望校は九大医学部でした。しかしこれは恐らく誰も知らなかったことでしょうが、実は昨年度私はひそかに大阪大学医学部という目標を立て、実際に行こうと考えたこともあります。最終的には今までの第一志望を受けましたが、そのおかげか、私はもう伸びないだろうと思っていた得意な数学で、これは点数じゃないのかと思えるほどの偏差値を出すに至り、第一志望校に無事合格できました。限界を決めていたのは自分だったのです。ここで一つお聞きしたいのですが、皆様は限界の先には何があると思いますか。私が辿り着いた答え、それは『次の限界』です。人間の可能性は無限大であることをこの北九州予備校で学ぶことができました。限界を決めることは決して間違ったことではありません。しかしその限界は絶対に突破してみてください。まだ見ぬ世界が見られます。

最後によくある勉強に関する質問について話しておきたいと思います。一つ目に、どうすれば成績が伸びるのかということ。成績を伸ばすには、当たり前のことを当たり前にやることです。言うのは簡単ですが、これを達成するのはなかなか難しいことです。何をすれば良いか分からないとき、与えられているものを徹底的にやりましょう。それだけで十分です。二つ目に、志望校の赤本をいつから始めれば良いのかということ。私の考えでは、赤本で成績が伸びることはあまりないと思っており、赤本というものは志望校の特性を分析し、その対策をするために何をやるべきかを知るためのものだと思います。ですのでいつやるかは皆様一人一人が自分の今の状況に合わせてやっていただければ良いと思います。基礎が固まってきたなと感じたあたりで一度やってみるのが良いでしょう。また、志望校よりも少し上のレベルの同じような出題形式の赤本、例を出すと九大を受験するのであれば東北大学の赤本を解いてみるのも、本番で難易度が上がったときに対処する助けになると思います。三つ目に、北予備以外の教材をやらなくても良いかということ。私はやる必要はないと思います。予備校というものは皆様を合格させるべく、研究に研究を重ね、最高の教材を作り上げています。それを身につけてしまえば恐いものなどないと思います。それでも不安だから何かやりたいと考えたときには、自分の苦手な分野を集めたものをやってみるのであるならば負担にはならないと思います。今度一年間はすべて完璧であろうとすることは避けましょう。それでは一年では到底足りません。完璧であるのではなく、自分に求められていること、ただそれだけをやりましょう。

長々と話をしてきましたが、この話をどう解釈するかは皆様それぞれにかかっています。一つの意見に縛られることなく、色々な見方から見ることも忘れないでください。皆様に来年の春、桜が咲くことを心から願っています。ご清聴ありがとうございました。